2024年4月9日
国立極地研究所(所長:野木 義史)が代表機関を務める北極域研究加速プロジェクト(ArCS II※1)は、2024年度で最終年度を迎えます。北極の「今」やArCS IIの研究成果を社会に発信するために、国立極地研究所の南極・北極科学館を中心に、年間を通してアウトリーチイベントを開催します。子どもから大人までが楽しめるように、研究者によるサイエンストーク、小学生向けワークショップや中高生向け実験教室、企画展示などの多彩な催しを実施します。
サイエンストーク
小学生向けワークショップ
企画展示「キョクホクの大河」
北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)イベントシリーズ「ようこそ、北極へ!」
会場:国立極地研究所(東京都立川市緑町10-3)
南極・北極科学館、サザンクロスほか
期間:2024年4月~2025年3月
参加費:無料
主催:国立極地研究所
本イベントシリーズは、北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)の一環で実施します。
※国立極地研究所ウェブサイトからの事前申込制です
日時 | テーマ | タイトル・内容(仮) | 講師 | 対象(推奨) |
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4/27(土) 14:00-16:30 ①14:00-15:00 ②15:30-16:30 |
北極全般 | ①「地球はどうなる?北極の研究から知る気候変動の最前線」 ②北極ボードゲーム「The Arctic」体験会 こちらのイベントは終了しました |
榎本 浩之 (国立極地研究所) |
中学生以上 |
6/15(土) 14:00-16:00 |
海洋 | 「北極海および北太平洋に存在するマイクロプラスチック」 | 池上 隆仁 (海洋研究開発機構) |
高校生以上 |
8/10(土) 14:00-15:30 |
先住民 | 「-40℃の世界にくらす人々」 | 大石 侑香 (神戸大学) |
高校生以上 |
9/28(土) ※国立極地研究所一般公開の一部として実施 |
雪氷・先住民 | 「グリーンランドの氷河の変化と人々のくらし」 | ArCS II研究者 (国立極地研究所ほか) |
高校生以上 |
10月~11月のいずれかの土曜日 ※調整中 |
永久凍土 | 「永久凍土が融解すると人々のくらしはどうなる?」 | 飯島 慈裕 (東京都立大学) |
高校生以上 |
※国立極地研究所ウェブサイトからの事前申込制です
日時 | テーマ | タイトル・内容(仮) | 講師 | 対象 |
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5/11(土) 14:30-16:00 |
海氷予測 | こどもワークショップ「どうなる?これからの北極~海氷編~」 北極海の海氷の変化を調べ、2024年の最小海氷面積がどうなるかを予想し、国際研究機関に提出します。 |
木村 詞明 (東京大学) |
小学4~6年生 |
4/9(火)13時から極地研ウェブサイトで参加申し込みを受け付けます | ||||
7/26(金) 14:00-15:30 |
永久凍土 | 実験教室「シベリア永久凍土から明らかになる温暖化?」 氷や水を使った実験を通して、永久凍土の特徴や地球温暖化による影響を学びます。 |
矢吹 裕伯 (国立極地研究所) |
中学生・高校生 |
8/2(金) 14:00-15:30 |
北極海 | 実験教室「北極海はどんな海だろうか?」 氷や塩水を使った実験を通して、北極海の特徴や温暖化による影響を学びます。 |
丹羽 淑博 (国立極地研究所) |
中学生・高校生 |
日時 | テーマ | タイトル・内容 | 企画・制作 | 対象(推奨) |
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7/17(水)~ 8/31(土) |
先住民 | 「キョクホクの大河」 西シベリアのオビ川の自然・文化の特徴を日本と比較しながら紹介します。 |
渡辺 友美(東海大学) 大石 侑香(神戸大学) |
どなたでも |
10月~11月 ※調整中 |
永久凍土 | 「永久凍土の変化から地球のこれまでとこれからを探る」 地球温暖化による永久凍土の変化、人間社会への影響を紹介します。 |
飯島 慈裕(東京都立大学)ほか | 中学生以上 |
イベント期間中 適宜 |
ニーオルスン基地 | 写真展「ニーオルスン基地ってどんなところ?」 ノルウェー・スバールバル諸島にある国立極地研究所の国際観測拠点を紹介します。 |
国立極地研究所 | 中学生以上 |
※各イベントの詳細、参加申し込み方法は、開催1~2か月前に国立極地研究所ウェブサイトで公開予定です。
※プログラムは都合により変更となる場合があります。
※1 北極域研究加速プロジェクト(ArCS II:Arctic Challenge for Sustainability II、文部科学省環境技術等研究開発推進事業費補助金事業)は、2020年6月から2025年3月まで実施する研究プロジェクトです。国立極地研究所、海洋研究開発機構(JAMSTEC)および北海道大学の3機関が中心となり、全国の大学や研究機関と協力して研究を進めています。
北極は地球温暖化の影響を最も大きく受けている地域の一つであり、北極域の自然環境の急激な変化は、日本を含めた地球全体の環境や人間社会に大きな影響を与え始めています。ArCS II では持続可能な社会の実現のために、北極域の環境変化を調査しその過程を理解する、気象気候予測の正確性を高めるなどの先進的な研究を進めています。また、北極の急激な環境変化が日本を含む人間社会に与える影響を調べ、研究成果を社会へ役立てることを目指すとともに、北極における国際的なルール作りに役立つ科学的知識を国内外の関係者に提供しています。
詳細は北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)のウェブサイト
をご覧ください。
左、中央:国立極地研究所
右:大石 侑香(神戸大学 大学院国際文化学研究科)
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