駐日ノルウェー大使が国立極地研究所を訪問

2024年3月19日

駐日ノルウェー大使館のクリスティン・イグルム大使が、令和6年3月18日(月)に東京都立川市の国立極地研究所を訪問した。

野木所長から研究所の活動や日本の南極、北極での観測や研究の紹介を受けた後、伊村副所長から我が国の南極地域観測の説明があり、榎本副所長から日本の北極研究についてスバールバルでのノルウェーとの共同研究を中心に説明が行われた。その後、今後の極地観測研究に関わる更なる可能性に関して意見交換を行った。続いて、イグルム大使は、南極やグリーンランドのアイスコア試料が保管されている低温実験室や、展示施設の南極・北極科学館を訪れた。

極地研はノルウェー極地研究所、ノルウェー北極大学、ベルゲン大学等とそれぞれ連携協定を取り交わし、長期に亘り南極・北極で共同研究を実施している。1991年に日本が国際北極科学委員会に入り、北極圏で観測基地の開設にノルウェーは多大な協力を行い、近年も新観測建物の提供やEISCAT、EISCAT-3Dなど極地研が窓口となって活動している地表から超高層大気に至る日本の重要な研究基盤を維持している。現在、北極評議会の議長国としてノルウェーが行っている国際協力推進の呼びかけにも日本の北極研究者は期待しており、今後も研究さらに国際科学協力からもより一層連携を深めることが期待される。

(左から)堤副所長、伊村副所長、榎本副所長、野木所長、イグルム大使、トマセン一等書記官、ルンデ参事官

低温実験室で榎本副所長から氷床コアの説明をうけるイグルム大使(右から2人目)

南極・北極科学館で野木所長、榎本副所長から説明を受けるイグルム大使(中央)